3.私だけ特別?
そんな…気づいたらもう20時だ。私は、1時間もLINEのグループチャットを遡りつづけていたのか。……。
そうだ、晴翔くんに明日会えたりしないかな、もう一回会っておきたいし、もしかしたら、文通ってことも…LINEがあるけど。でも、なんか…。漫画みたいに、急展開ってことはないだろうなぁ。
そう思いながら私は晴翔くんのアカウント名「matuharu」の文字をタップした。
いつの間にかメッセージが来ていた。時間は、19:59。ついさっきだ!もしかしたら晴翔くんもこのチャット見てるかも!?
「明日新宿バルト7来れる?映画館。ズートミア2見ようよ」
え?嘘っ。何これデート?いやいや待て、この時点で2人きりな可能性は極めて低い。でも………
私は、お気に入りの可愛いウサギのOKスタンプを送った。
ー翌日ー
「あっ!遥香ちゃーん!」
晴翔くん!1人!?え、まさか……。
「え、1人?」
「うん。そうだけど。」
えぇ!?もしかしてやっぱりこれってデート!?
「…グループチャット見た?」
やっぱり転校の件でかなぁ?
「う、うん。沖縄行っちゃうんだね」
「えっと、ごめん実は沖縄じゃなくて、東京なんだよね」
「へ!?あっ、ごめん」
嘘!?じゃああの沖縄に転校ずるい?とか言ってた谷川大翔さんが嘘ついてたってこと?
「あのさ、実は、ちょっと合コン中にちょっと息苦しさ?みたいなのを感じて、あのカラオケから遠い都内の他の学校に転校して、合コンにあんまり参加できないように、、って。東京って言ったんだけど、なんか沖縄まで行っちゃって大翔どういうことだよ!?笑。あ…ごめん」
「ううん。大丈夫。どこの学校に転校するの?」
「私立の成見学園っていうところに」
え?それって、私や美羽の学校なんだけど。も、もしや、同じクラスだったりしない?
「ど、どこのクラス?」
「え?そ、それはわからない」
「そっか、ごめん。学校名まで話してるのは私だけ?」
「美羽にも話してるよ」
「ふ、ふうん」
別に私が特別なわけじゃないんだろうな。
「そろそろ時間だし、ドリンク買う?」
「う、うん」
私は期間限定らしいみかんフラッペを、晴翔くんは、オレンジソーダを買った。
ー帰りー
「じゃあね!」
「うん…」
その後、私は、クラスの立花ななや、大島瑠奈がイケメンがこのクラスに転校してくるらしいという噂していたのを聞いた。
1月31日。もう一月も終わりか。
「着席〜」
ダル原先生こと、八原先生が教室に入ってきた。
「今日は、転校生を紹介しまぁす…」
スッ
入ってきたのは、センター分けのふわりイケメン男子。
「え〜、松凪晴翔くんです…。みなさん、え〜仲良くして、あげてくださいね…。では…松凪さんの、松凪くんの席は、ええええええっと、今並さんの隣ね。あの、一番窓側のロングメガネの女の子。」
「はい」
私の心臓は、大きく揺れ動いていた……。