呪術廻戦 Ⅸ
KATSUDON

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第5話「両面宿儺 −弐−」

第11話 / 全7話 · 4,774字 · 約10分
記録:2970年4月8日
人外魔境「東京」、もといスクランブル交差ってん中心にて、特級呪物及び特級術師「宿儺」が5分間の生得領域の展開を行い、交差点を中心としたあたり半径200m以内で確認されている呪霊の反応が消失。
特級術師"虎杖悠仁"、1級術師"佐須川総司"、同じく1級術師"鎖束弦馬"が現場に急行。遅れて都立高専学生の2級術師"五条迅"が現着

宿儺を中心に四角形を描くように、鎖束、佐須川、五条、虎杖が囲む。
宿儺「本番はここからだ」
不敵に笑う宿儺。
佐須川「宿儺!おまえを今!ここで祓う!!」

『赫鱗躍動』!

佐須川は赫鱗躍動を発動、それと同時に五条がサングラスを外し、虎杖はフードを外す。そして鎖束は..。
鎖束「術式発動!」
「術式発動」。鎖束が常時術式を自身で封印することにより、戦闘時の術式発動により、術式効果が格段に底上げされる鎖束独自に編み出した縛りである。
そしてここで、現代1級最強の鎖束弦馬の術式が解禁される。
鎖束が腰にかけている刀を抜いた。刀の刀身に呪力が立ち上る。同時に鎖束の呪力が増していく。そして宿儺の背中の中心部が一瞬青く光る。
宿儺「ほう...。」

カァァ―ン

そして鳴り響く、ビブラスラップの音。
宿儺「しまった!」
瞬間、虎杖、五条、鎖束、佐須川、宿儺が入れ替わり、虎杖は宿儺の頭上、そして五条、佐須川は並んで宿儺の眼の前、そして鎖束は宿儺の真後ろ。先程の宿儺の「伏魔御厨子」で切り刻まれた呪霊、建物の欠片、肉片に宿儺が纏わせた呪力は微量に残っていたため、そして鎖束の術式発動を行った際の"起こり"の影響で鎖束に気を取られている間、虎杖は呪力を纏った欠片をそれぞれの場所に投げ、それと同時にビブラスラップを拾った佐須川が位置替えを行った。赫鱗躍動可能にした早業。
宿儺「(位置替え!あの男、)やるな!」
佐須川&五条「おら!!」
宿儺の眼の前に移動した佐須川と五条は、同時に打撃放った。佐須川は拳を血で固め攻撃力を上昇。
五条「(拳に巡らせろ!術式を!!)」
そして五条は拳に無下限の順転の「蒼」を纏わせる、が失敗してしまう
宿儺は二人の打撃を両手で受け止める
宿儺「つまらん、」
五条「(くそ!失敗した!)」
佐須川「(まさか、この血で強化した拳でも無傷とは、)さすが呪いの王だな)」
宿儺「褒め言葉だな、。」
突如、宿儺の握っている二人の拳に亀裂が入る
宿儺「『捌』」
領域展開時を除いて、対象に直接触触れることで発動する。威力は「解」を大きく上回り、大抵の相手は切断できる。対象の呪力量・強度に応じて自動で最適な一太刀により相手を卸す斬撃だ。
佐須川は血の装甲が破れただけだが、五条の場合、完全に拳を斬られた。
五条「あがっ!」
そして、五条たちのほうに意識を向けている油断した宿儺の後方で刀を構えた鎖束が宿儺の背中に目掛けて、刀身の先をつける。それと同時に鎖束の呪力が宿儺の全身を渡った。
宿儺「なにをした..。」
後ろを向いた宿儺は「解」を発動するが違和感がある。
鎖束「ぐはっ!」
宿儺「(なぜだ、違和感だ。俺の斬撃の)出力が落ちているな」
次の瞬間、宿儺の頭上5mに移動していた虎杖の渾身の一撃が炸裂する。
虎杖「『黒閃』」
宿儺「!?(これは!?)」
虎杖が放った「黒閃」。それは自身の打撃技の「逕庭拳」が上乗せされていた。宿儺は黒閃を打たれたあとの二重の衝撃を受けている。
次の瞬間、宿儺は頭上の虎杖の腕を掴み「捌」を発動するが、またもや違和感を感じる。そして虎杖を地面へ投げ飛ばした。
宿儺「(やはり、俺の斬撃の出力が落ちている。)貴様だ、な...――!?」
そう言うと宿儺は鎖束のほうを向いた。そして目にする。斬撃を受けたはずの者が完全に回復していることに。
鎖束「これ疲れるな、はぁ、はぁ」
そこには息切れをしながら立ち上がる現代1級最強術師”鎖束弦馬”がいた。
宿儺「おまえ、どうやって、、まさか」
鎖束「反転術式さ」
宿儺は1級術師が反転術式を使えるのに驚いているわけではない
宿儺「貴様、反転術式の威力がすさまじく高いな」
鎖束「あいにく相当叩き込まれてるんでね」
宿儺に斬りかかるふりをして鎖束は少しかがんだ。宿儺の目線の先には百歛を両手で圧縮していた佐須川がいた。
宿儺「(まずい、あれがくる)」
佐須川「『穿血』!」
一点から一直線に放たれる赤血操術奥義「穿血」。その速さは音速を超える。しかし、特級術師である佐須川の「穿血」は、直径7cmの百歛を両手で圧縮することによって速度が上昇。その速度は本来の「穿血」を凌駕する、亜光速並に匹敵する。これを可能にした佐須川はまさに「特級」。そしてさらに、佐須川が人間と呪霊の混血のひ孫だからこそ可能にされる「毒効果」。さらに佐須川の「穿血」は2つに枝分かれし、自動追尾のように迫る。
それを宿儺は手で防ぐが、もうひとつの「穿血」が宿儺の腹部を襲う
宿儺「(枝分かれした穿血を腹部に集中させてきたか)無意味なことを...だが褒めてやろう」
佐須川「それはどうも!弦!いまだ!」
そしての腕を鎖束の呪具が突き刺す。
宿儺「なんだ、?これは」
鎖束「閉展術式!」
その瞬間、突き刺した部分から呪力が増し、宿儺の身体全体に鎖束の呪力が駆け巡る。
そして宿儺の中で、なにかが閉じる音が聞こえた気がした。違和感を持ちながらも宿儺は鎖束に「解」を発動しようとするが...。
宿儺「なに...っ!」
驚いている隙に虎杖が宿儺の背中に黒閃を叩き込んだ。
宿儺「ガハッ!」
血反吐を吐く宿儺。大ダメージだ。しかし反転術式で治癒を行う。
五条「術式順転『蒼』」
五条のほうに吸い寄せられる
そして五条に腹部への打撃が入る。
宿儺「ぐばっ!」
佐須川の赫鱗躍動の猛攻が宿儺を襲う
隙を与えない猛烈ラッシュ。そして宿儺が腹部を殴り、佐須川を吹き飛ばす。
宿儺はやっと気づく、自分の身に起こったことを。
宿儺「おまえ、、」
そう言い、鎖束のほうを向く
宿儺「俺の術式を封印したな?」
鎖束「御名答!でもわかったところでだ!」
4人が宿儺に向かって攻撃しようとしていたその時...。
宿儺「貴様らが間抜けで助かったぞ...。フッフッフ」
不敵に笑う宿儺。まるでそれはなにもかもを嘲笑うように。
宿儺「ハッハッハッハッハッハ!!」
激しくこの世を消し去るかのような狂気に満ちた笑い声。呪いの声。
宿儺「貴様らはこれを想定していない!!!つまり!!もう一度ォ!!」
五条「まずい!宿儺を止めろ!!術式が回復してる!!」
虎杖「『解』!」
五条「術式順転『蒼』!!」
鎖束「簡易領域!『抜刀』!!」
佐須川「赤血操術『超新星』!」
すべての攻撃が宿儺のダメージに入るが気にもとめていない。
ダメージを受けたところはすべて反転術式で治癒し続ける。そして....。
宿儺「ここなら、貴様らにはモロだな」
そして4人の動きが止まる。
再び展開される、
『呪術の極地』

宿儺「領域展開――。」

―『伏魔御厨子』―

再び宿儺の背後にはお堂が現れる。
そして「伏魔御厨子」の必中効果が発動されるより早く五条が現段階最大出力の『蒼』を200m以上先に召喚。鎖束と五条を吸い寄せた。それより少し遅く、虎杖悠仁は「シン陰流・簡易領域」発動させ、必中効果を中和、佐須川は「落花の情」を発動させ、自身を守る。
五条「大丈夫ですか?」
鎖束「あぁ、まあな」
宿儺「すべて消し去ろう」
そして宿儺の手から炎が垣間見える。
虎杖&佐須川「!?」
虎杖「佐須川!」
佐須川「わかってます!!」
その合図で虎杖と佐須川は赤血操術の最高硬度で固めた防御壁で身を守る。
そして宿儺の炎の弓が放たれる。

『竈』『開』

宿儺の領域内で切り刻まれた粉塵に「竈」と同じ爆発性の呪力を付与。塵の一粒一粒すべてがある種のサーモバリック爆薬と化したところで「竈」で着火し、大爆発を起こす。粉塵の量など環境にも左右されるが、条件が整った際の威力は絶大であり、自身を除く領域内の全生物を死に至らしめる。この「竈」による爆発に必中効果はなく単純シンプルに領域内のすべての粉塵を爆発させてるに過ぎないため、領域対策である「簡易領域」や「彌虚葛籠」などで防ぐことは不可能。しかし佐須川と虎杖が使用した血液の防壁は自身を物理的な完全防御で固めたため、「竈」「開」から身を守ることができた。宿儺が「開」を発動したと同時に周辺が爆発し、領域も破壊された。
五条「虎杖さん!!先生!!」
鎖束「落ち着け、あいつらなら生きてる」
そして領域外半径30mを含めた土地が跡形もなく消えた。
そして血液の防御壁を解除した二人。
虎杖「宿儺は,,」
佐須川「消えた、、?」
そこには宿儺がいなかった。
虎杖「(あいつが逃げたのか?)」
遠くから五条が呼ぶ声がする
五条「せんせぇー!!虎杖さぁーん!大丈夫ですかぁー!」
それを聞いた虎杖は座っていた佐須川に手を差し伸べた。
虎杖「行くぞ」
佐須川「うっす」
そして高専に戻った一行

反転術式で治癒を行う治療室へ入った。
そして廊下で叫び声が聞こえる。
黒萩「あぁ!!!いた!!!!!」
ドタドタと走りだして、五条の顔面を蹴る
五条「ぐはっ..!!」
黒萩「あんた!トイレって言っといて、帰ってこないじゃない!!いないと思ったらこれよ、ばっかじゃないの!!」
五条は床の板にめり込んでいる
五条「すみませんでした....。」
黒萩「あ、たこ焼き1000個奢ってよね」
そして宿儺は...。

宿儺「ここはどこだ」
??「ここは俺の幻想で作り出した生得領域さ」
宿儺「貴様が俺を復活させたのだろう?名は確か....。久遠くおんだったか?」
久遠「そう、網代久遠あじろ くおんさ」
網代久遠。それは奈良時代の術師。彼が現代にいる理由。それは...。

「死滅回游」

彼は奈良時代と平安時代の境目を生きた奈良時代最強術師。彼はまだ幼い羂索、もとい加茂憲倫と縛りを結び、2018年の死滅回游にて受肉型の泳者プレイヤーとして参加し、本拠地とした名古屋結界コロニーで術師狩りを行っていた。当時の宿儺の件については、羂索から知らされていて概要だけ知っている。死滅回游の機能が停止した際の呪物と人を引き剥がされることを恐れた網代は、この時代の人間と思わせるように、なるべく今の生活を生き、彼は引き剥がされずにすんだが、今もなお不老不死でい続けており、約1000感をこの地球で生きている。
宿儺「貴様はなにがしたいのだ」
その質問に疑問を持つ網代
久遠「別になにがしたいって、ただ羂索が叶えようとしたことをしたいだけさ、」
宿儺「人類の呪術の最適化か」
久遠「そう。そうすることで人類はようやく進化するんだよ」
宿儺「そうか、、」
宿儺は少しづつ網代の背中をゆすり、「捌」を発動しようとした。そのとき、いつの間にか地上にいた。ビルの屋上に。
宿儺「!?」
網代「僕を裏切る夢でも見てたの?無駄だよ。僕に逆らったら、君、また地獄だよ?」
ビルから廃と化した呪霊が蔓延る東京を見ながら宿儺は笑う
宿儺「今日は驚かされてばかりでつまらんな」
網代「さぁ、本格的に始めていこうか....。本当の新しい世界を」



to be continued....。
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