「あ、流れ星!」
暗闇の中、今日もやや興奮じみた明るい声が隣から聞こえる。
…はずだった。
零華、ごめんね…
声が出なかった。
体が動かなかった。
一緒に逝けなかった―
崖の下にある、昨日まで昼夜をともにした
君 を見ていた。
…なんで?
泣きながら見つめる。
自分が止められなかった不甲斐なさと、悲しみと疑問で思考がぐちゃぐちゃになる。
置いていかないって、約束をしたのに。
一緒にいると、言ったのに。
翌日、朝起きて自分一人なのを知ると、目の前の冷ややかな現実に叩き
落とされる。
わかっていても、理解ができない。
これは夢だと信じ込めば信じ込むほど、深い、深いどん底へ、
落とされていく。
その後、自分が作った墓に彼女を入れる。
もっと一緒に居られたら、違っていたかもしれない。
ぼんやりとした意識で、そんな無意味な考えを巡らせる。
そして、夜。私は昨日彼女が死んだ崖の前へ来ていた。
そして私は空へ舞い上がった。
少しかけた月が照らす輝かしい海へ、沈んでいく。
さようなら。
私の顔は、笑っていた。