“ぼくは”
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「うわっ」
おかあさんが手をぎゅっと握って、そのままぼくのほっぺにぶつけてくる。
痛い。
また、足を伸ばしてぼくを蹴った。
ぼくは頭を手で覆い、びくびくとふるえる。
「お前は私のストレスの捌け口になるために生まれてきたんだから、逃げてどうすんだよ」
おかあさんの言う“ストレス”も“はけぐち”もわからないけど、逃げちゃダメなんだ。きっと。
幼稚園の図鑑で見た亀みたいに、背中を甲羅代わりにして蹲る。
するとおかあさんはそこに足を乗せてきて、何度もぼくの背中を踏みつける。ぐりぐりされて痛い。
怯えながらも母親を怒らせぬよう気を配り、必死で自分の身を守った。