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〜第5章・俺たちの「答え」〜

第5話 / 全8話 · 3,567字 · 約8分
挿絵
第26話 世界の歪み
俺は、仲間たちに1人で暴走してしまったことを謝ろうと思った。しかし、なんだか様子がさっきと違う。
キュウ「火光さんとレイリュウさんの連携!さすがでした!これは全員で勝ち取った勝利です!」
へ?
俺は今、風を纏った光剣を握っていた。
闇星の力を使っていないことになっている...?
この時、あの空間の出来事を思い返した。未来はまだ変えられる。そのために、何かが物語を希望の方向へ歪めてくれたのかもしれない。
ピイ「もうすぐ夜だねー。」
あ、ガチやん。え、ここ森だったよな?人生初の野宿ここで使いたくないって!
結局木の下で寝ることに...どうしてこんな目に!そしてなんでみんなはそんなに眠れるんだよ!俺だけかよ!やばいって!
ニンニン「眠れないなら、少し話そうか。」
うぎゃー!?幽霊かと思った!俺ホラゲ嫌いなんだよ!こいつ、いつの間に背後に回りやがった!
ニンニン「俺の本名、お前にだけ教えてやるよ。"レジスタント・ノワール"だ。誰がこの名をつけたのかは分からない。だが、抵抗する闇という意味の名を持っている以上、この世界の厄災と向き合う必要がある。そう思ってな。これからは、一緒に旅をしてもいいか?」
火光「いいぜ。俺は最初から、君がいいやつなのは知っていた。」
そう言って振り向くと、ニンニンはもうすでに、背後にはいない、自分の定位置に座っていた。

第27話 亡者の森
朝、カラスの鳴き声が聞こえて目が覚めた。しかし体が重い...起き上がれない!
焦って目を開くと...レイリュウが俺の体の上で寝ていた。寝相悪すぎ!
エリス「この森の奥に進むと亡者の森があって、そこに霊魂のコアの主がいるはず。」
へぇ。俺ホラー嫌いって言ったやん。
森の奥へ進むと、だんだん暗くなってきた。しかし、さっきの暗さとは違う感覚だ。
ニンニン「ここでは、亡霊が蘇って襲ってくることがあるから、油断するなよー。」
言ってるそばから後ろから知らない人が斬りかかってくる。
反撃をしたらすぐに倒れた。
火光「見た目もっとグロいと思ってたけど、普通の人間みたいだな。」
ニンニン「それがこの森の霊の特徴や。強さは、その人の魂の想いの強さに比例してるから、全部弱いと思ったら大間違いやで。」
霊を倒すというのは、あまりいい気がしない。
俺たちは、どんどん森の奥へ進んでいった。すると、遠くに大きな城が見えた。木も枯れているものばかりで、暗くはなくなったが、空が曇っているため、やはり不気味だ。
地面から、また人が蘇る。しかし、それはさっきまでの霊とは違う威圧感があった。
???「よお火光。」
俺は一瞬固まった。目の前に俺がいる。俺の亡霊?いや、俺生きてるぞ?
火光の霊「お前は今、最大の危機に陥っている。それは、この俺に出会ってしまったことだ!!」

第28話 破壊の闇と再生の闇
霊は、死んだ者しか現れないはずだ。なのに、なぜかそこには俺の霊がいる...
火光の霊「もう、ここで終わらせようぜ。」
霊から絶大なエネルギーを感じる。
火光の霊「闇星流闘術!闇昇拳!」
ニンニン「聖闇解放!絶光闇纏い!」
火光の霊の拳撃は、ニンニンの煙幕によって相殺される。
ニンニン「深淵を覗く時、深淵もまた此方を観ている!闇属性の弱点は闇属性なんだよ!」
火光「光剣解放...くっ!」
自分で自分を攻撃するのは、流石に精神がやられる...
レイリュウ「遠慮してたらこっちが負けますよ!赭石解放!女神の業火!」
レイリュウは俺の霊に突撃し、大ダメージを与える。だが、霊はまだまだ倒れる気配はない。それほど魂の意志が強いのか...
火光の霊「ほう!1対6か?良いじゃねえか!不利な状況は慣れてるぜ!」
火光の霊「闇星降臨!深淵大残響アビスバースト!」
広範囲攻撃か!
味方全員が闇に包まれる。なんで禍々しい技だ!...俺がもしエリスの注告を無視していればこうなっていたのか...?
これは許せない。こいつは俺が責任を持って倒す!
俺は、自分を倒す覚悟が決まった。
エリスが俺の隣に走ってきた。
火光「エリス!一緒に行くぞ!」
エリス(?)「厄石降臨...コラプション」
( ゚∀゚)・;’.、グハッ!
黒い重力に押しつぶされ、起き上がれない...
よく見たら、エリスが2人いる。
エリスの霊「火光...1対6は無茶しすぎ。ここからは2人で行くよ...」

第29話 魂だけの存在
キュウ「くっ!強い!そもそも、火光さんとエリスさんは今生きています!どうして霊として現れて...うわっ!」
霊の攻撃は一切の手加減がない。
エリスの霊「...」
火光の霊「よお火光!お前自分で気づいてなかったか!?現実世界で小6の帰り道、すでに殺されてるんだよ!てめえは今、魂がこの世界に繋がっただけの存在だ!」
エリスの霊「私と2人で公園で遊んでいた時、悪魔のような化け物に時を操られ、死んでしまった...けど、あなたはすぐに助けに来てくれなかったよね...」
俺は、2つの懐かしい記憶に頭が割れそうになる...
ハロルドの霊「おい!!このハロルド様を忘れるな!!俺はコロシアムの最後に突然開いた亀裂に落ちて死んでしまった!お前らの仕業なんだろう!この敵、ここで晴らしてやる!」
ハロルドの霊は思い切り俺に向かって走ってくる。これ以上敵が増えると本当にまずい。しかし、真実を突きつけられていた俺は、軽い威力で殴り返すことしかできなかった。
ハロルドの霊「ぐぅはぁっ ぁ!!
その霊は、間抜けな声を上げて崩れ落ちてゆく。雑魚で助かった。
俺は、過去の悲しみと一緒に、怒りが湧いてきた。霊魂のコアがどれだけ邪悪な力か...
強い覚悟とともに、渾身の一撃を自分自身の霊に振るう。
火光「風剣解放!フルフォースバスター!」
火光の霊「闇剣降臨!エターナル・カタストロフ!」
闇の剣の斬撃は、光る風の斬撃にかき消された。そしてそのまま火光の霊に炸裂する。
火光の霊「火光...今度こそ頼むぜ...」
そう言って、俺の霊は崩れ落ちた...
エリスの霊「はぁ...やっぱりこの姿じゃ気分が悪い...」
エリスの霊はそう言って、黒いオーラを放つ。それは、老いた魔女の姿に変身した。

第30話 望む未来は
霊魂の魔女「私が霊魂の魔女。霊魂のコアの主よ。」
まさかエリスの霊が!?姿は変わったが、話し方はエリスと似ている。
霊魂の魔女「はぁ、あなた達の力はやはり偉大...全滅させるのは諦めよう。...現実世界で、火光を殺したのは私。そして魂をこの世界へ繋げたのも...」
火光「なんのために、そんなことしたんだよ!」
霊魂の魔女「率直に理由を言うわ。この私のことを殺してもらうことよ。私は確かに死んだ。けど、霊として蘇った。それから何年経っても、霊としての私は死ねなかった。何度もあなたとも遭遇した。けど、いつもコアを破壊せずに見逃した...そしてまた物語がバッドエンドへ進んでいく...もう、こんな世界嫌だ!良いことを教えてあげよう。私は今、この世界の全ての魂を握っている。私のコアを破壊すれば、残りの厄災のコアの使用者達全員消滅する。当然、あなた達も全員消滅する。もう、全部終わらせよう!お願い!火光!私を殺して!」
俺は、突然の究極の選択に焦る。しかし、ここで冷静にならなければ、なんのためにここまで旅をしてきたのか...
にしても、選択肢が過酷すぎる、これは俺1人で決めて良い問題じゃない。仲間のほうを振り返る。
エリス「私達は!火光を信じてる!どんな道でも、ついていくよ!」
仲間達は俺の目を見ていた。
平和のための物語...強さを捨てた物語...
魔女の目を見た。しかし、目を合わせてくれない。
ここでコアを破壊すれば、一緒に旅をしてきた仲間は消える。全て無かったことになる。そして俺と、その唯一の親友エリスの存在も消えてしまう。
そんなの、平和とは言えないだろう。
俺は長い葛藤の末、この道を選んだ。
火光「俺は君を殺さない。だが、必ず終わらせる。君自身は悪いやつじゃないってことは知っている。それなら、君以外のコアを全て破壊すれば、それで世界は平和じゃないか!安心しろ、今の俺には強い仲間達がいる!君が見た未来、この俺が覆して見せる!そして最後、一緒に笑って終わろうぜ!」
これが、俺たちの「答え」だ。
霊魂の魔女「あぁ、やっぱり火光は優しいね...」
to be continued
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