第一話 不気味な部屋
第1話 / 全5話 · 1,760字 · 約4分
「もういやだ」
俺は気づいたら目の前の教科書やノートをバラバラにしていた。朝5時から6時までまず勉強。7時に学校へ行き、帰り道の途中にある塾で18時から21時まで勉強。家に帰ってもご飯とお風呂以外、寝るまで勉強という感じだ。こんな生活をしているから、もちろん「ゲーム」というのもはない。良い高校に行かせたいからって、これはやりすぎだと俺は思っていた。
そこで俺は、家を出ようと考えていた。自由気ままに、遊んで暮らしてみたいという欲望が日が経つごとに強まっていく。
俺の家は一階建て。出ようと思えばいつでも窓から出れるのだ。
そこで早速バッグに荷物を詰め始めた。
ガタッ
やってしまった。誤って、机の上にある筆箱を落としてしまった。俺の親は大きな音がするとすぐに俺の部屋に来る。そこで俺は気付いた。勉強道具を何も出していない。
(せめてノートと教科書広げておくんだった!!)
勉強していないと、土曜日と日曜日のお菓子時間が勉強時間に変わってしまう。俺は勉強が大の苦手で、1分もやりたくなかった。焦って、考えられなくなってしまった俺は何も考えずに窓から飛び出た。
どのくらい走っただろうか。別に追いかけてくるわけでもないのに、結構な時間走った気がする。ここはいつもの通学路。見慣れた景色だ。小雨が降っているので雨の匂いがした。5分間雨の匂いを嗅いだあと、歩き始めた。
落ち着いてくると、様々な問題が頭の中に浮かんできた。
「食料...お金...服...住む場所...」
考えれば考えるほど不安が増える。
とりあえず風を引かないように雨宿りをしたほうが良さそうだと思った。すると、ボロボロの建物に目がついた。ドアが空いていたので入ってしまった。
(大丈夫かな...)
不安になりながらも進んでいく。
(?)
「なにか聞こえる?」
どこからか、重低音のような音が聞こえる。地面が少し揺れている。音を頼りにその場所を突き止めようとした。一時間経った。同じ曲が同じテンポでずっと繰り返し流れている。
(飽きないのかな...)
そう思いながらふと外を見てみると、雨がやんでいた。探すのを諦め、泊まれるところを探そうと思った瞬間...
ドンッッッ!!
あまりにも大きな音なので心臓が飛び出そうになった。後ろを振り返ってみると、フラフラ歩いているおじさんがいた。
「ヒッ、、、ヒッ、、、」
すごい酔っているようだった。それに...ちょっと臭い。おじさんの来た道を進んでみると、ドアが外れている入口があった。
「ここだったのか!!」
思わず嬉しくなってしまい、大声で言ってしまった。全然ドアに気づかなかった。さっきまで気づかなかった自分が恥ずかしく感じてきた。
そこは地下室になっていて、階段が長く続いていた。少しカビ臭い。そして、タバコの匂い。階段を降りるごとに音楽が聞こえてくる。そして階段を下りきったところにはドアがあった。
(この先に...)
ドアを開けると俺はしばらく口を開けていた。学校にある体育館よりも高い屋根。全面コンクリート。(まぁ地下室だし。)そして何よりもビックリしたのは、大勢の人達だった。やはり音はここからだったらしい。壁によりかかりタバコを吸っている人が近くにいた。正直めっちゃビックリした。
話しかけても完全無視。
(どうせ子供だからって...)
俺は好奇心に負け次のドアを目にした。黒く錆びついているドア。他のドアよりも何倍もボロい。ドアノブは濡れているようだった。俺は、そこを開けることにした。
ガチャッ
ドアノブは少し硬かった。錆びついているからだ。視線を上にした瞬間俺は息を呑んだ。台の上にはショットガンがあったのだ。俺は引き返そうとした。だが、体が言うことを効かなかった。台の上にはショットガンの他に、紙がおいてあった。もちろん俺は一つの文しか目が行かなかった。
最後に立っていた者に、すべての報酬が渡る。
そして俺は、すぐそばにあった椅子に座った。周りを見てみると暗闇しかない。先が見えないほど続いているような不気味な空間だったのだ。
その時、奥から不気味な声が聞こえてきた。
準備はいいですか?