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第2話 第一戦

第2話 / 全5話 · 1,874字 · 約4分
俺はそこで体全体の力が抜けるの感じた。今まで見たことがない生物だった。目がなく、すごい笑みを浮かべているその口には、不規則に生えた歯はものすごく尖っていた。
それに同意するのであれば名前を入力して下さい。
少しだけかすれている声で言ってくる。恐怖とともに今までの記憶が蘇ってきた。勉強づくしの日々、勉強のことで怒られる毎日、好きなことが出来ない人生...


俺は気づいたら名前を打ち込んでいた。
「これは自由のため...あの家には...あの親のところには....」
「絶対に戻らない」
俺はEnterを押した。名前を書いてしまった。同意書をまともに読まずに。お金のことだけに...?目の前にショットガンがあるのにも関わらず?何故危険だと感じない?何故同意書を読まなかった?なぜ....
そこで俺は考えることを辞めた。もうやってしまったことだ。
もう戻ることは出来ない。
そこで右の画面に電気マークが映し出された。
(これは一体?...)
そんな事を考えていると、やつが喋り始めた。
実弾は1つ。空砲は2つ。空砲が自分に当たればターンはスキップだ。選べ。
(やっぱり...)
カチャカチャカチャ
弾を入れる音がやけに大きく聞こえた。汗が止まらない。
(もしかして、俺は死ぬ?勉強が嫌になって、全てを捨て、ここに来て...嗅いだのは雨の匂いだけ?タバコの匂いだけ?俺の自由はこれっぽっちだったのか?)
 ショットガンをこっちに投げてきた。
(やるしかない)
俺は自分に向けた。
(実弾だったらどうする?いや、もうどうでもいいんだ。死にたいと思う時もあった...こんな辛い毎日はお断りだ。勝ったら勝ったで一人で暮らす。死んだら死んだでそれでいい...心の準備はできた。)
震える手で引き金に指をかけた。
カチッ
発射しない...。空砲だった。
(ラッキーだな。恐らく次は実弾だろう。でもそう思わせて3発目が実弾ということがある。うん、きっとそうだ!)
そう思い、再び自分に銃口を向けた。
その瞬間、全てが明るくなった。そして、真っ暗になった。
(っ!何が起きた!?)
一瞬の出来事だった。あたりを見回していると、右のモニターに目が行った。自分のところの電気マークが,2つあったのに1つになっていた。そこでようやく理解した。さっきのは実弾だったのだ。自分に撃ってしまった。相手はニタニタと気持ち悪く笑っている。
(電気マークがライフ。ってことか)
相手が自分に向ける。
カチッ
そして次の弾が出てくる。
実弾2つ。空砲2つ。
カチャカチャカチャ
再びこっちに投げてくる。
(あと一回...ミスれば俺の人生は終わり...)
震える手が勝手に動き、銃口を相手に向けた。
引き金を引いた。
——大きな音。
気づいたときには、相手はいなかった。
いや、倒れた。
相手のライフが1つ減る。
(やった!当てた!!)
起き上がった相手は怒っているように見えた。口が歪み、歯の数は増えた気がする。先程までの笑みはどこにもなかった。
ショットガンが相手に渡る。
(でもここで相手が当てたら...)
心臓がものすごい速さでドクドク鳴っている。
相手は迷う様子もなく、自分に向けた。
カチッ
空砲。
そして少し間があってから、こっちに銃口を向けてきた。
(確率は50%!!ここで実弾だったら...)
俺は諦めを感じ目をつぶり、撃たれるのを覚悟した。
ーーーーーーカチッ
俺はゆっくり目を開いた。撃たれていない。生きている。
(外した...のか...?)
相手はイラついている様子でショットガンを乱暴に投げてきた。
(残りは実弾...これを撃てば...)
嬉しさが込み上げ、急いでショットガン手にとり間もなく撃った。
相手が倒れ、モニターに「WIN!!」と表示された。
俺は勝ったのだ。ここで報酬(多分お金のことだろう)が出てくると信じていた。だがそこまで甘くはなかった。
さぁ、もっと楽しませてくれ
彼は何故か起き上がり、話しかけてきた。そして正面にボックスが現れた。手を入れようとしたその時、中から虫眼鏡が勝手に出てきた。
虫眼鏡を使うと、実弾か、空砲かを見ることが出来る
これは、、、アイテム?
(そうか、、、このゲームはアイテムを使うところがあるのか...。)
俺はもうすでに覚悟していた。
二戦目が始まるということを


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