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第3話 第2戦

第3話 / 全5話 · 3,207字 · 約7分
リズミカルな音楽が壁越しに聞こえる。その音楽に合わせて俺の心臓もドクドク鳴っている。
 箱の中から缶が出てきた。
ビールを飲めば、中にはいっている弾を1回捨てることが出来る
(ビ、ビール!!?)
皆は予想ついてるだろうけど、俺は未成年。飲んだら捕まる。絶対に飲まないと俺は思った。
箱が机の中へ入っていき、何もなかったかのように消えた。
右のモニターには新しくライフが追加されていて、4つになっていた。
相手の机には、虫めがねと...ノコギリのようなものがあった。
(いろいろアイテムがあるんだな...全部覚えなきゃ!)
実弾2つ。空砲3つ。
(実弾2つ、空砲3つね。)
すごく危なかった。
これを聞き逃してしまうと、何も分からなくなってしまう。
 (空砲のほうが確率的に出てくる可能性がある。でもここではそういうのは辞めておいたほうがいい。...アイテム...)
俺はビールの缶に目が行った。
(ここで生き残るためには、....ん?生き残るため?)
その時俺は家出をする気持ちが無くなり、生き残り、家に帰ることが目標になっていた。
めちゃめちゃ美味しいご飯。エアコンがついている快適な部屋。親は厳しいことが大半だが、優しい時はめっちゃ優しい。そんな恵まれた空間を嫌ってしまい、今この状況になっている。親を心配させている。俺は、間違った道を今通っている。
この道を抜け出すために。親に無事ということを知らせるために。何だってやってやる!!

 俺は缶を手に取り、一気に飲んだ。味は苦い。
ショットガンからは青の弾がでてきた。
(どうせ次の弾も空砲だろう。)
何故か俺はすごい自信があった。
自分に向け、引き金を引いた。
カチッ
見事に当たった。
次は確率的に実弾の可能性が高い。
だが少し不安だったので虫眼鏡を使った。実弾が入っていた。
素早く相手に向け、撃つ。爆音と共に相手が倒れる。よろよろと起き上がった相手は虫眼鏡を使い、中身を見る。
時間が経ってもこの緊張感には慣れない。ていうか一生慣れない気がする。
なるほどな...
相手は自分に向け、撃つ。
カチッ
それはそうだと俺は思った。
こっちに撃ってくると思ったらノコギリを使い始めた。ショットガンの先端を勢いよく切る。そしてこっちに銃口を向けた。眩しい光に包まれ真っ暗になった。そしてまた意識が戻る。ライフが残り2つになった。
(なんで!?攻撃力が2倍ってことか...)
〚自分のライフ:2つ。相手のライフ3つ。〛
 再び目の前にボックスが出てきた。
(虫眼鏡...ビール...ん?)
新しいアイテムが出てきた。これは、実際では見たことないけどおもちゃとか漫画とか、アニメとかなら見たことあるやつだ。
手錠をつかえばターンをスキップさせることが出来る
最初と違って少し圧のある声で説明してくる。
相手のアイテムは虫眼鏡2つとビールだった。
実弾1つ空砲1つ
「え!?」
思わず声に出して驚いてしまった。
(実弾と空砲1つずつ!?)
ラウンドも結構進んでる感じだったから、俺はどんどんややこしくなっていくのかと思っていた。相手も少し不機嫌そうだった。どうやら弾の数は本当にランダムらしい。
(こんなの手錠をかけてしまえばこのラウンドは終わりじゃないか。)
そこで早速手錠を使った。相手は自分に手錠を素直につけて、動けなくなったことを確認した。
俺はまず、虫眼鏡で実弾かを確認した。空砲だ。そこでめっちゃまずいビールを飲み、空砲を取り出す。そしたらショットガンに入っているのは実弾だ。




相手のライフは残り2つ。ラウンドもすぐ終わったので追いついたと言っていいのかな?
 今回のアイテムは、ビール、ノコギリ、そして、、、新しいのが出てきた。白い長方形の箱に一本一本長いのが入っている。タバコだった。
タバコを吸えばライフを1つ回復できる
(タバコまで!?これ、生き残れたとしても捕まらないか!?いや、、、今はそんな場合じゃないか。)
実弾1つ。空砲4つ
(一つか...。ノコギリがあるから確実に相手に攻撃したい。でも一応タバコで回復しておこう。)
タバコを手に取ったまま俺はしばらく固まった。吸い方を知らないからだ。
(どんな味がするんだ?コンビニで吸ってる人の真似をしてみればいいか...)
まずはくわえて、火を先端につけた。取りあえず吸ってみた。
ゴホッゲホッゲホッ
当たり前だけどむせた。だって、やり方が知らないんだもん。でもライフが一つ増えた。
俺はビールを飲んで空砲を取り出した。次は確率的に空砲が当たりそうなので、震えながら自分に向けた。
カチッ
見事正解。次は実弾ということを祈った。
カチッ
一気に汗を掻き始めた。外した。残りの弾は実弾1つと空砲1つ。
100%相手の方が有利。
(あれ?相手のアイテム見てなかった...え?)
俺はやっと落ち着いていた体がまた震え始めた。よくわからないアイテムだあったのだ。先端は数本針があり、緑色だった。謎の液体が入っている。相手はすぐに虫眼鏡を使い、ビールを飲み、空砲を取り出した。残りは実弾。
(またやらかした...)
すると謎の液体を飲み、数秒固まった。
(何なんだあれは...)
すると相手はノコギリを持っていた。
(さっきは無かっ....!?!?)
俺のノコギリが消えていた。相手に取られた。ゆっくりこっちに銃口を向け、また光に包まれる。
(!!!!)
目覚めた。ライフが1つしかない。
(あの時、タバコで回復していなかったら...)
ボックスから、ビール、手錠が2つが出てきた。
実弾2つ空砲1つ
ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!
俺は大きい声で笑った。
「これは運ゲーじゃない!!!アイテムをうまく使えば勝つことが出来る!!そうだろ!!このクソ野郎!!」
何故こんなことを言ったのだろう。相手はもう分かってるだろうに、言っても需要がないのに、自分がただカッコつけたいだけで言ったのか?俺が言ったんじゃない。別の誰かだ。
ハハハハハハハハハハハハ!!!!!
だめだ。笑いが止まらない。何が面白い。このゲームは何も楽しくなんてない。楽しくなんて...楽しくなんて....
 俺は手錠を使い、確実に相手に実弾2発撃つことを決めた。そうすれば勝てる。気のせいか...?さっきから頭がボヤボヤする...気持ちが悪い。吐き気がする。
ブルブル震えている手で相手に向けた。すぐに引き金を引く。
当たり。相手はヨロヨロと起き上がった。でも手錠を使っているからターンはスキップ。また俺のターン。ビールを使うと、実弾が出てしまう可能性があったため使わなかった。ゆっくりショットガンを相手に向けた。実弾じゃないかもしれないのに。





「やっぱり...これは運だよな....」
俺はため息を付くとゆっくりショットガンを自分に向き返した。
「俺が生きる価値があるのか、ないのか...ここで決める。」
ここに来てから、一番手が震えている。引き金に手をそえる。目をつぶり、覚悟した。









カチッ






空砲。
俺はびっくりした。絶対に実弾が来ると思っていたから。自分には生きる価値はないと思っていたから。
俺は相手に銃口を向けた。
「死ねよ」
相手を倒せた。2回戦目も勝てた。
モニターに映る「WIN!」という文字を見て俺は喜びで満ちていた。
そしてこんな気持ち悪く終わるわけがないと俺は知っていた。
3回戦目。そう

最終決戦だ
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