2話
第2話 / 全2話 · 1,532字 · 約4分
4月13日、月曜日。
(うわ、今日体育ある。面倒くさいな)
4時間目、体育の授業が始まった。
体育の教師「はい集合〜!もうチャイムなったよ〜。今運動場にいないやつ減点な。」
(もう最悪。この先生厳しそう。)
鬼川先生「はい、今年から新しくこの学校に来た鬼川です!今日は初回の授業ってことで男女合同!じゃあさっそくやっていくぞ〜!時間がもったいない。」
(自己紹介が約5秒で終わってすぐ授業かよ...きついって)
鬼川先生「はい!今日は定番の50m走のタイム測定ね〜!ストップウォッチあるからペアの人に測定してもらえ!ほら!誰でもいいから早くペアつくれ〜!」
(友達いないから、誰でもいいってのが1番困る!)
みんなそれぞれ仲の良い人とペアを作っている。
(これ、最後の1人になっちゃう感じ?)
しかし、冷静に考えればこのクラスの人数は偶数。つまり1人だけ残るということはないか...
その時、後ろにいた生徒と目が合った。
星花えりす「あ、あの、君ってまだペアいないよね?」
「あ、うん。」
星花えりす「もしよかったら一緒にやらない?」
「OKいいよ」
(ふぅ、助かった。)
星花えりす「よかった〜。実はまだクラスの雰囲気に慣れてなくて...君がいて助かったよ。」
鬼川先生「は〜い!じゃあ先に走るやつこっちに並べ〜!測定する人は向こう側ね〜。」
星花えりす「じゃあ、私が先に走ろうかな。タイム測定よろしくね。」
「おう、任せろ。」
星花えりす「先に言っておくけど...私運動苦手だから、走るの遅いけど笑わないでね?」
「笑わないよ。苦手でも全然良いと思うよ。」
鬼川先生「じゃあ測定開始!」
数分後、ついに星花さんの番が回ってきた。
(走るの遅いって言ってたけど、結構頑張ってるな。)
星花えりす「はぁ、はぁ...記録、どうだった?」
「8.12秒。結構頑張ってたね。」
星花えりす「やった!去年より速くなってる!君のおかげかな?」
「そんなことないよ。見てただけだし」
(次は自分の番か...)
スタートの位置に立つと少し緊張してきた。
まだ4月だというのに太陽は容赦なく照りつける。
バン
スタートの音とともに走った。
いい感じだ。
途中で息が切れそうになったが、無理やり走りきった。
星花えりす「お疲れ様。記録は7.89秒だったよ。」
(え?なんて?)
周りが騒がしくてよく聞こえなかった。
星花えりす「大丈夫!?汗すごいよ!」
え...?
(音が遠い…?)
その瞬間、急に目が開けられなくなった______
「ん...?」
目を開けたら、見慣れない部屋の天井が見えた。
(ここは...保健室?)
星花えりす「あ、意識が戻ったみたいだね。良かった...」
「もしかして、倒れてた?」
星花えりす「うん。軽めの熱中症だって。まだ春なのにすごく暑かったからね...」
(この部屋は静かで、星花さんの声がはっきり聞こえるな...)
星花えりす「鬼川先生、最初は怖そうに見えたけど、ああいう状況になるとすごく冷静で、君を保健室まで運んでくれたんだよ?案外いい人かも。」
「そうだったのか...てか、授業はもう終わった?」
星花えりす「うん。今は4時間目が終わって昼休みだよ。私は...君のことが心配で見に来た。」
星花さんは少し目を逸らしている。
「星花さん。今日はいろいろと助かったよ。」
しばらく寝ていて具合が良くなっていたので、ベッドから降りた。
星花えりす「あ、無理しないでね。もう大丈夫?じゃあ、教室まで一緒に行こ。」