いつもの物語
葵音

表示設定

文字サイズ
行間
フォント
背景
文字方向

風紀委員と自由人

第1話 / 全1話 · 2,260字 · 約5分
葵音   風紀委員所属 「」
おさる  万魔殿所属  『』

葵音視点
さようならー
この挨拶も終わり、この門を通れば夏休み。
今年の夏休みは何をしよう。風紀委員のみんなで勉強会でもしようか。そんなことを考えながら教室を出ようとした。
すると

『あおぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!!!!!!』


「声でか…えっ?」

きっと私のことではなく他の誰かを呼んだんだろうと思った
後ろを見た。だが後ろには誰も居なかった。

『え?無視?酷ない?』
「あ、私?」
『他に誰がおるん』
「…いない」

しばらく沈黙が続いた後、おさるが口を開いた

『夏休み、遊び行かん?』

本当に私への誘いなのか疑った。人違いなのではないか。
いつも騒がしくて元気で陽キャなおさる
そんなおさるに比べて私は静かで大人しくて人に話しかけれなくて。
絶対に誘われる相手じゃないはずなのに。

「なんで…?」

『あおともっと話してみたい。って思った。それだけ』

「えっほんと?なら、私も。私も行きたい…!」


こんな私と話してみたいって人が居るなんて。嬉しかった。
若干涙目になりつつ私はおさるとLINEを交換した。
そしてその日は私にしてはハイテンションで家に帰った。





そして夏休みがやってきた
久しぶりにこんな遅く起きた気がする。目を覚ましてスマホを見たら10時半だった
そしてLINE通知が。多い。めちゃくちゃ多い。
内容見るのめんどい…

けどおさるからのLINEだったので私はすぐに見た


 ╭━━━━━━━━━━━╮
<ここ遊び行かない?
 ╰━━━━━━━━━━━╯

とLINEが来ていた写真とリンクも一緒に送られていたから見てみた
運動?施設みたいな所か…
スポ⚫︎チャ…?

「分かったそこ行こ!」
とLINEを返した


運動が苦手な私は若干心配になったが
楽しみに当日を待った


「おはよ、あれ、早くない?待たせてたらごめん」
『全然うちも今来たとこ!!!』

今来たということが本当かどうかは私には分からなかったが、2人とも遅刻しなくてよかった

「電車、乗ろっか」
『うん!!でもうち切符の買い方分からんよ?』
「は…?」

切符を買うまで長かったので省略しておこう
ちなみに10分後にやっと買うことができた

雑談とやりたい事とかを電車内で話しているとあっという間に到着した

『とうちゃっく〜!!』

「めっちゃ蝉鳴いてるね」
『ほんとだうるさい』
「夏だなってなるからいいじゃん」
『蝉うるさいよ』
「…」


おさる視点
初めてあおと遊ぶのはとても楽しみだった
服選びから楽しかった
前誕生日にお揃いのネックレスをプレゼントしたなぁ…
まー、多分忘れられてる。付けてくれてるのを見たことがないから。
けど自分は付けていくことにした
うちとあおの初めてのお揃いだから。

電車に乗ってる時、つい、気になってあおの首元を見た
そこには、うちがプレゼントした輪っかの付いたネックレスが付いていた
『あ、それネックレス…?』
「え、うんそうだよ?前おさるがくれたじゃん忘れたの?」
『いや、忘れてないんだけどさ、むしろめっちゃ覚えてるけどさ、プレゼントしたの覚えてくれてたのが嬉しくて。』
「そうなの?忘れるわけなくない?誕プレだよ?お揃いだし、むしろ休みの日とか結構付けてる。」

まじで嬉しかった

言葉が出なかった

葵音視点

スポ●チャに到着したー!!!

『じゃあ、早速セグウェイ対決するか』
にかーっと笑うおさる
「セ、セグウェイって対決する物だっけ?」
困惑中の葵音です


それから他のスポーツとかを色々したけど…






見事全敗

「さ、さすが運動能力オバケ…いつも校内走りまくってるからね…」
『てへっ』
「てへじゃないよ校内は走るなって毎日言ってたじゃん…」
『えー、』
むす顔のおさる。可愛い。


「そろそろ帰る?」
『えー?プリクラ撮ろーぜ!!』
「プリクラ?私撮ったことないんだけど…」

プリクラはいわゆる陽キャがするような物だっていうイメージが強すぎて、私なんかが撮っていいのか…と不安になる
けどお絵描きの好きな私は普通に楽しかった

『え、あおやっぱ可愛い!!!宝物にするね!!!』

「私も、、宝物にする」

『えへへっ嬉しい』

「駅、行こっか」
『うん!!』

『あ、待って?電車間に合わないかも』
「は?」

どうやらおさるは今日おばあちゃんちに行かなきゃいけないらしく、次の電車に乗らないと間に合わないと言ってる

2人で駅爆走

「ま、間に合ったぁぁぁぁぁ〜〜」
『よかった…』
『てか、いっつも走ったら注意してくるくせにあおも走ってんじゃん』

あ、やべ。

でも


「今は夏休みだよ?夏休みも風紀委員としてかっちりしてなきゃだめ?」

『確かにw』

駅に着いて私たちは解散した

奥の方で大きく手を振っているおさるの首元には、オレンジ色の夕陽を反射させたネックレスが光っていた。
目次

この話への感想

おさる٩(ˊᗜˋ*)و 2026/07/20 18:49
ありがとうリアル
最後の締めくくり方大好き