供述
579字 · 約2分
夢なら良かったそう思ったんです。
毎晩悪夢を見るんです。
人を殺す夢です。
目の前には人が倒れていて、
地面に血が広がっていたんです。
自分の服には血がついていて、
手にはナイフを持っていて、
赤く染まっていました。
そして毎回そこで目が覚めるんです。
これは夢だ。
頭では理解していたんです
でも夢で人を殺めた感覚がまだ手に残っているんです。
頭では理解できても自分の体が手が本能がそれを否定したんです。
ある日、その夢は自分の両親殺したんです。
まだ前と同じ様に手に感覚は残っている、
気味が悪い。
そう思いました。
けれど、その日を境に自分の身近な人を殺めていくんです。
ついにその魔の手は親友の身にまで刃を向けました。
止めなきゃ。
この悪夢を終わらせなきゃ。
そして、自分は眠りについたんです
目が覚めました。
手にはナイフ
下にはやめてと訴える彼女の姿があったんです。
思い出したんです。
これは夢なんかじゃない。
そうか、俺は…
その男はナイフ振り下ろしました。
これが彼の供述です。
主文 被告人を死刑に処する