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誰も一年後の自分なんて分からない
僕がまだ学校に通っていた頃から不登校になった経緯を軽く綴ったお話です
2,912字 約6分 70 PV

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軽い不登校記

2,912字 · 約6分
1年前の自分に

「お前これから学校行けへんくなるで」

なんて言ってもなんも信じないと思う
俺自身も信じひんと思う

あの頃は

クラスでスポットライト浴びるような人間ではなかったけど

部活も代替わりして自分らの代になって。一生やってたいぐらい楽しかった。

好きな子もおって、毎日話してた

友達ともご飯一緒に食べたり、部活終わりに映画見たり、休日にはどこか遊びに行ったり

とにかく毎日が楽しくて仕方がなかった

でも。ある日を境に何も楽しくなくなった

具体的に何かがあった訳じゃない
でも、何も楽しくない

11月の少し肌寒くなってきた頃だった

今までは気にならなかった人からの、視線や評価、時には悪口を言われてる気もしていた

部活でもどんどん実力が下がっていって
とうとう試合にも出られるか分からんぐらいにまで落ちぶれてしまって
副部長としての肩書きが恥ずかしくなった

そんな時、ちょうどインフルにかかった

俺にとって好機だった
行きたくもない学校に少しの間行かなくて済むんだ

その時はまだそれだけだった。

休めるとはいえ、インフルはインフルだから普通にしんどかった。

これなら学校に行ってる方がまだマシだな...とも思った

インフル5日目
インフルもほぼ治ってきて、あと二日で自粛期間が終わる。

「もうすぐ学校行かなきゃかー」
そう思った瞬間。

「行きたくない、怖い」

そういった感情が芽生えた

いつもならめんどくさいなーぐらいで済むのに。 初めての感情だった。

自宅待機最終日。
明日学校行かなきゃいけない。
それでも 「また行けば楽しくなるよね」
と自分に唱えた

翌日、自分を鼓舞しながら学校に向かった。
「きっと余裕」
そう思って教室に足を踏み入れた

だが現実はそう甘くなかった

教室のドアを開けて1週間ぶりに足を踏み入れた
そしたら笑っている人たちがいた
いつもならただ笑ってるなぐらいで流せるのに。
この時は何故か気になって仕方がなかった

「もしかして俺の事?」「俺の顔へんかな。そんな見るに堪えないか?」「俺が居ないから学校楽しかったのかな。俺来ない方が良かったかな?」

そんな考えが頭をよぎった

いやいや、そんなことないよね
ただの気にしすぎだよ。
そう自分に言い聞かせた

そこからゾロゾロとみんな登校してきた。
その中の何人かが俺を見ると

「おー!久しぶり!大丈夫やったん?」
「やっと来たんかよー!待ってたで!」

そう優しく声をかけてくれた

たった一言。されど一言
その時の自分にとって、その一言は、ものすごく救われた

時は過ぎ。お昼休み
周りが一気にガヤガヤしだした

皆、それぞれ好きなことをしている。

俺も友達と話すために1番前の席に座っている友達の所へ向かった

友達に話しかけようとしたその時
その子がバッと席を立ってどこかに行った。
暫く行方を目で追っていると、どうやら他クラスに行ったようだ。
その時俺は

「え。俺周りから見たらぼっちじゃん」

そんな考えが頭をよぎった瞬間
「みんなが俺を見ている気がする」

「俺をぼっちだって笑ってるんか、?」

しまいには

「俺なんて学校に居ない方が良いんじゃないか?」
なんて考えてしまう始末。

俺はどうすることもできず。周りの雑音に飲み込まれながら、ただ立ち尽くしていた

今どのぐらい時間が経ったのか分からない。あとどれだけこの時間が続くのか。
そんな事を考えてた矢先

「あ。チャイムだ」
昼休みのチャイムが聞こえた俺はそこでようやく動きだした

いつもはすぐに終わってしまう昼休み。
だけど
今回ばかりは少し長く感じた。

6限目も終わり部活の時間
ゾロゾロと生徒がでてくる。
教室と何ら変わりない密集感に
「あぁ、行きたくない」
少し気後れしていた

部活はいつもと変わりなかった。
ただぼーっと、誰も来ない部室を眺めていたら

「久しぶりー!」

そんな声が聞こえてきた。
声がする方に振り向くと

そこに居たのは、俺の好きな人

彼女の声を久しぶりに聞けたことを内心で喜びながら
「久しぶり!インフルやっと治ったよ笑」
そう声をかけた
そしたら彼女は微笑みながら「ほんまにー?治って良かった、体調管理ちゃんとしなよ?」
と優しく気遣ってくれた。
「気遣ってくれてありがとう 気をつけるわ」
そうやって彼女と軽く話していると、後ろからも声がした

その後も、何人かが、「体調大丈夫だった?」と声をかけてくれた
「ありがとう」と一言伝えて、その場を後にした
その時ふと。
「皆心配していてくれてて嬉しいな。」
そう思った

練習が始まった
相変わらずキャプテンが相手だ
キャプテンが簡単にやってのける事を、俺は全くできない。
コーチは、全くできない俺を見て少し嫌そうな顔をしているように見える
「はぁ嫌だな」
そう思いながらも練習をした

部活が終わり帰る時。コーチに言われた
「体調管理きちんとしなさいよ?」
今日何度も聞いた言葉だった。
「またか」
そう思った。

家に着いてお風呂に入っていると一気にどっと疲れが押し寄せてきた
「こんな日々がまだまだ続くんかなぁ...」
そう思った瞬間。涙が頬を伝った。
何故か涙が止まらなかった。

果てしない地獄のような日々に。自分が耐えれる気がしなかった。

何とか泣き止んでお風呂場からでて、母親に今日のご飯が何なのかを聞きにリビングに行った
母親を前にして、声が出ない。代わりに涙がでそうだった。
「どうしたの?」
母親のその優しい言葉に、思わず涙を堪えきれなかった。
数え切れない程の涙を流す俺を前に母親は困惑するどころか、真っ先にハグをしてくれた。
その時ようやく俺は口を開いた
「学校 しんどい 部活も辛い これ以上行きたくない」
俺はそこから全ての経緯を母親に話した。
人の行動を過敏に受け取ってしまうこと。やけに人の目が気になって仕方がないこと。他人の笑い声まで矛先が自分に向いていると思ってしまうこと。部活で実力が落ちたこと。副部長という肩書きが嫌で仕方ないこと。
全てを話した。
話を聞いた母親は
「しんどかったね 。」
そう一言かけてくれた
俺はそこで、初めて自分の気持ちを口にした

「学校休みたい。部活も行きたくない。」

母親はその言葉を聞くと、表情何一つ変えず
「分かった しばらく学校休もっか」

そうして俺は学校を休みがちになってしまった。世間一般で言うところの

「不登校」
に、なった。
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この作品への感想

すずむし 2026/09/15 20:33
俺もこういう経験したことあるからすごい共感できたかも。とてもわかりみの深い作品でした。
sora02 2026/09/14 12:58
貴重な経験を、このような形で知ってしまいすみません。私も言っていなかったのですが。不登校です。