目次に戻る 紗良(=^・^=)

明るくて楽しい日常

これは、今から約十年ほど前の話です。

その日も、いつもと同じでした。
保育園から帰ってきて、ランドセルの代わりみたいな
小さなリュックを置くと、少しも休まずに家を飛び出す。
向かう先は、決まっていました。

ピンポーン。

「紗良でーす。お兄ちゃんとお姉ちゃん、いますか?」

そこは、兄と姉の家。
この頃の私は、ほとんど毎日のようにここへ
来ていました。

「紗良ちゃん!また来たの?」

扉を開けた姉は、少し驚いた顔をしながらも、
いつも通り優しく笑ってくれます。
“また来たの?”と言いながら、その声には迷惑そうな色
なんて少しもありませんでした。

「うん、また来たよ!今日は何して遊ぶ?」
私はそう言ってから、ふと思い出したように聞きます。
「……お兄ちゃんは?」

「お兄ちゃんはね、今高校にいるよ。
 だから今日は、二人で遊ぼっか」

最近、兄は高校生になって、前みたいには遊べなくなっていました。
それでも姉は、変わらず私の相手をしてくれて、そのことがたまらなく嬉しかったのです。

それからの時間は、特別なことなんて何もありません。
おしゃべりをして、遊んで、笑って。
ただそれだけの日々が、当たり前のように続いていました。

そして私は、いつの間にか思っていたのです。

——この楽しい日常は、ずっと続くんだって。
疑いもせず、それが当然だと、勘違いしたまま。
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この話への感想

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KTM 2026-01-31 16:31:07
なるべく前と同じようにするために少し言い方とか前の感じなので
語彙力ないことは承知の上で読んでもらえると嬉しいです