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第4話 / 全5話 · 200字 · 約1分
 それから、声は私の家の前に立つようになった。

 門の外。
 窓の外。
 原稿用紙の余白。

 ――三十が来る。
 ――書け。
 ――渡せ。

 私はまだ三十ではない。だが確実に近づいている。

 恐怖に耐えかね、私は書き始めた。

あの一族の記録を。
 悠真の死を。
 “胆戦心驚一族”の名を。

 書けば終わる。
 書けば解放される。

 そう信じて。
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