7年前。6月20日。5:00AM
NASA・アメリカ研究支部
オクタビアス「ベン、それをこちらへ」
ベン「わかった」
ひとりの研究員のヴィクター・ベン・パーカー。彼は今、世界でも有名の宇宙博士であるオットー・ギュンター・オクタビアス博士、通称:ドクターオクタビアスに紫色の謎の液体の入った試験管を渡す。それを見たオクタビアスは少し顔を引きつらせる。
オクタビアス「やはりいつ見ても気持ちが悪いな」
ベン「だな」
そしてオクタビアスは思い出すようにベンに話しかける
オクタビアス「ピーターは元気か?」
ベン「あぁ、お陰様で」
オクタビアス「今何歳だ?」
ベン「先週で9歳になった」
オクタビアス「そうか、プレゼントあげないとな」
ベン「多分欲しいのはゲームって言うぞ?」
オクタビアス「なに。そんなもんちゃちゃっと買ってやるさ。なにせ親友の息子なんだからな」
ベン「別に無理しなくたっていいのに。ていうか、もう始めましょ」
オクタビアス「そうだな。ベン、蜘蛛を」
ベン「もうあるよ」
ベンは机の上を指さした」
オクタビアス「あ、そうだった」
そういうと、オクタビアスは蜘蛛に紫色の液体をかけた。その瞬間、研究所内でアラートが鳴り響く。
ファンファンファン!
緊急事態発生!ただちに研究員は避難を。
オクタビアス「嘘だろ、こんなときに。なにがあった!」
O.H.D.Y.「第2保管室でシンビオート膨張し暴走を始めたようです!」
このAIは「O.H.D.Y.」。通称「オーディ」。正式名称は「Omni・Hybrid・Data・Yield」。オットーとベンが共同で生み出した人工知能AI。
ベン「オットー、早く逃げよう」
オクタビアスは蜘蛛を選ぶか、それとも逃げるか迷っていた
ベン「おい!蜘蛛なんか気にしてる場合か!」
オットー「しかし!」
ベン「早く逃げるぞ!」
少し蜘蛛を見つめたオットーだが、逃げることを選択した。
オットー「せめてO.H.D.YのUSBを..」
オットーは自身のパソコンから「O.H.D.Y」のデータが組み込まれてるUSBを抜き取り走った。
ベンは逃げる途中で足を崩し、瓦礫の下敷きになってしまった。
オットー「ベン!」
言い終わる前にオットーが答える
ベン「私のことは気にするな!早く逃げろ!!!」
研究所の外に出て数十メートル離れたところで、研究員たちは研究所のほうを向いた。
その瞬間。研究所は爆破を起こした。それと同時にシンビオートが姿を現した。
シンビオート「私は...ヴェノムだぁぁぁぁ!!!!」
とてつもなく大きいシンビオートは宙を舞い、山の方へ潜っていった。研究所は完全に燃え尽くしていた。
オットー「ベェェェン!!」
オットーは膝から崩れ落ちた。たったひとりの親友を失い、嗚咽を起こし、絶望した。
近くの山頂では、謎の緑のローブを羽織った者がそれを目撃していた。
スパイダーマン・メテオ
現在 12月10日。5:00AM。
ここはアメリカ・ニューヨーク。街の隅にある大きいアパートの616号室に住んでいるのは、高校2年生の「ピーター・
C・パーカー」。目覚まし時計がジリリリとなり、ピーターは時計の音を止めた。彼は起きてすぐにキッチンへ向かい、冷蔵庫から卵、ベーコン、食パンを取り出しコンロに火をつけ、フライパンの上にパン、卵、ベーコンの順番で置いた。ピーターはあくびをしながらも朝食を作る。
出来上がった朝ごはんを食べるとスマホが鳴る。
画面には「博士」と書いており、電話に応答した。
ピーター「もしもし?博士??どうしたの?」
少し寝ぼけた声で電話に応える。
博士「君に新たなスーツと改良したウェブシューターを試してもらいたんだが、今からこれるか?」
ピーター「えぇ博士、喜んで。何時くらいにそちらに伺えば..。」
博士「大体、6時過ぎくらいでいいよ」
ピーター「わかりました。すぐ行きます」
そう言って電話を切り、着替えを終え、少し急いで外へ出た。
ピーター「そうだ。
あれをクリーニングに出してるんだった。取りに行かないと」
家親のクリーニング屋についたピーター。少し焦りつつもクリーニングに出しておいたスーツを受け取り、路地裏で着替える。ポケットにしまっておいた予備のウェブシューターを手首にはめて、レンガの建物と建物の間を飛び越え、屋上へ向かった。下は車が駆け巡る。それを見つめ一息すると、マスクをつけ。
ピーター「よし...。行くぞ」
そしてピーターは急降下した。落下する恐怖が、心地よい高揚感へと変わる。ビルとビルの隙間をダイブするとき、蜘蛛の糸は正確に鉄骨の梁を捉えた。次の瞬間、彼の身体は重力を無視して宙へと跳ね上がる。ビル風を引き裂きながら、弧を描いて急降下。手首から次の糸を出し、豪快にスイングしていく。
スパイダーマン「FOOOO!!ニューヨーカーたちぃ!朝だよぉー!!今日も張り切ろう!」
人々はスパイダーマンを見るたびに、スマホを構え、写真を撮る。
店員「スパイダーマン!朝のあったかいホットドッグは?」
スパイダーマン「ありがとう!」
店員が片手に持ったホットドックをスパイダーマンはスイングしながら受け取り、それと同時に料金を払ってく。勢いのあるスイングで風が切れる。
店員「やはり最高だぜ、スパイディ」
店員は独り言のように呟いた。
鳥の群れが飛び交う中、赤と青の影が
颯爽と街を飛び交う。
OK,じゃあもう一度だけ説明するか。やぁ、僕はピーター・C・パーカー。見ての通り、絶賛ニューヨークで活躍中のスパイダーマンだ。高校1年生のときに謎の蜘蛛に噛まれて、それ以来、不思議な力を手にしたんだ。ここ1年間スパイダーマンをやってきてるんだけど、それを手助けしてくれてるのが、僕の先生でもある、オクタビアス博士。彼は世界的に有名で、宇宙研究を行っている。僕の父さんの親友だったんだけど、僕が9歳のときに研究所の爆破事故で亡くなった。オクタビアス博士はその事件のときに父さんと研究をしてたらしい。今ではオクタビアス博士にスパイダー業や家のこととか色々養ってもらってる。このスーツを作ったのも彼なんだ。すごいだろ?ちなみに母さんは日本で会社のお偉いさんをやってる。僕が生まれたのと同時にちょっとづつ日本には行ってたんだけど、今は完全に住み着いちゃってる。おかげで父さんが死ぬ前までは大変だったろうね。実を言うと、あんま父さんの顔を覚えてないんだ。ちょっと曖昧。まあそんなことは良くて、僕は最近、このニューヨークにある危機が迫ってる気がするんだ。それがなんだか説明できないけど、ものすごくヤバい。それだけはわかる。だから僕はそれに備えないとね。高校生活も充実させたいし。とにかくスパイダーマンでいることは最高だ。どんなことにも立ち向かう。それがこの僕だ。