やぁ、俺はスティーブ・ロジャース。知っての通りキャプテン・アメリカだ。イースト・リバー高校に通ってる2年生。いつもは普通に授業を受け、ランチはピーターと一緒にカスクートを食べてる。たまに200roomへ行って、くつろがせてもらってる。俺はキャプテン・アメリカだから、なにかあったらすぐ駆けつける。俺の象徴であるヴィブラニウムの盾とこの肉体で強盗や悪党から、このアメリカ全体、今は主にニューヨークを守ってる。親愛なる隣人、スパイダーマンといっしょに街を守ることもある。彼は最高だ!いつでも駆けつけてくれる。いまの僕にとってかけがえのないパートナーだ。もちろん、仕事でのね?前置きが長くなったけど、今回は僕がキャプテン・アメリカになるまでの出来事を教えようと思う。実は色々脈ありでね...。では。
90年前の1936年。
ジョセフ「戻ったぞ」
ブルックリンのどこにでもあるアパート。そこの3階に住むロジャース一家。そこに帰ってきたのはスーツを羽織った仕事帰りのジョセフ・ロジャース。
サラ「おかえりあなた。スーツ貰うわ」
ジョセフの妻、サラ・ロジャース。サラはジョセフの頬にキスをし、スーツを受け取る。クローゼットにしまいに行くとき、家の寝室に飾ってある、中心に星が描かれた丸い盾。彼こそ、初代キャプテン・アメリカ。ブルックリンの街を守っている。はじめは見せしめのものだったが、ジョセフは政府によって超人血清を打たれ、超人的な肉体を得る。ヴィブラニウムの盾で衝撃を防ぎ、超人パワーで悪党を制圧する。
スティーブ「おかえり!お父さん!」
ジョセフ「ただいま、我が息子よ!ローガン、帰ったぞ!」
当時12歳のスティーブ・ロジャース。のちのキャプテン・アメリカ。
ローガン「....。」
彼は14歳のスティーブの義兄であるローガン・ロジャース。路地裏で捨てられていたところ父のジョセフが拾ってきた。彼は記憶喪失で自分の名前がローガンであることしか覚えていなかった。彼の身体は....これはまた別の機会に。
ジョセフ「ただいま」
ローガン「おかえり、父さん」
ローガンは少し暗く少し粗削りな性格で14歳にしてある程度の筋骨隆々の良さ。みんなとはあまり話すことが少ないが、優しい一面を持っている。
サラ「あなたぁ?盾に汚れついてるわよ?」
ジョセフ「今行く!」
スティーブを撫でたのち、寝室に向かい盾を見るなり少し険しい表情になった。
ジョセフ「これは、しみがついたな。まあしみっていっても、これくらいは大丈夫だとは思うが、一度きれいにしてもらおう」
サラ「宛があるの?」
ジョセフ「あぁ。この盾、だいぶ使ったかな」
自分の盾を眺め、少し肩を下ろす。
サラはキッチンへ行き、エプロンをかける。
サラ「みんな!今日はハンバーグよ」
スティーブ「うわぁ、これでお腹いっぱいだ」
ローガン「それ食ったあとに言うやつだろ..。ハンバーグの匂いを味わって終わるなよ...。」
ジョセフ「それは間違いない。まあでもいいじゃないか。いっぱい食べよう」
30分後
サラ「さぁ、召し上がれ」
スティーブは勢いよくハンバーグにかぶりつき最高だと言わんばかりの表情を見せる。ローガンはしっかりとナイフで切り、ゆっくり食べる。食事のときだけ見せるローガンの少しの笑顔。ジョセフはスティーブに似て、少しながらかぶりつくが、彼もまたやっぱ最高だなと言わんばかりに味を身体に浸らせている。
サラは先ほど、試食で1個分とサラダ1人前の分を食べてしまったのでお腹がいっぱいだ。皆が食べ終わるまで料理の片付けを続ける。
午後8時頃
スティーブ「おやすみ、お母さん」
サラ「おやすみ」
挨拶を交わし、自分の部屋へ戻るスティーブ。
ローガン「俺も、おやすみ」
サラ「おやすみローガン」
ローガンも自分の部屋に戻った。
そしてジョセフは机に腰を掛け、ラジオを聴いている。
サラ「まだ聴いてるの?」
サラはジョセフの隣に座り、肩を揺する。
ジョセフ「すまない、ついね。俺が誇れるのはキャプテンの時くらいしかない」
ジョセフはため息をひとつ。ラジオを止め、寝室へ向かう。寝室へ向かう途中のジョセフにサラは話しかける
サラ「いい?ジョセフ。キャプテン・アメリカはもちろん我が家の誇りよ?でもね、どのことにしても無理は絶対だめ。そのことに無理しすぎれば、仕事にも、キャプテンのときも必ず支障が出るわ。きついこと言うけど、その支障で救えない命が出るかもしれない。もし何かを成し遂げるなら、それ相応の責任が与えられるわ。でも私が言いたいのは、要するにあなたの身体の心配ってこと。その支障であなたの印刷した新聞がみんなに届かなかったら嫌でしょ?」
ジョセフ「そうだね。ありがと、もう寝るよ」
寝室のドアを閉めリビングではサラひとりに。少し考え、一息つくと、立ち上がり、キッチンへゆっくり向かって写真を眺めた。
サラ「ふふ、」
以前、家族4人で行ったオートキャンプのとき撮った集合写真。ジョセフとスティーブは肩を組み、ローガンは棒立ち、そしてサラはローガンの肩に手をおいている。その写真を見てサラは暖かい笑顔を見せ、そのまま机の上で寝てしまった。
そして翌日の早朝、サラは目覚め、朝食の準備をするのだが、キッチンを見るとローガンが目玉焼きを作っていた。いつの間にかサラの背中には毛布がかかっていた。そしてその毛布に気づいたとき、お皿の置いた音が聞こえ机の上を見ると、ローガンが目玉焼きとコーヒーを置いて向かいの椅子に座った。
ローガン「食べて..。」
サラ「この毛布、ローガンがかけてくれたの?」
ローガン「まあ、一応」
サラ「ありがと。でも珍しいわね、一晩でなにかあった?」
ローガン「うん..。」
そしてローガンは机の上に置いた腕の右手の人差し指と中指の間を撫でるように触っていた。これにはサラも疑問に思うが、サラは義理でも、愛する子が作ってくれた目玉焼きを食べる。
サラ「これおいしいわ。今度から朝ごはんはローガンに任せようかしら」
微笑みながらローガンに冗談まじりのこと言った。
ローガン「母さん」
サラ「ん?どうしたの?」
ローガンは立ち上がり、少し暗そうな表情でサラに言いかけた。
ローガン「無理しちゃだめだよ」
そう言ってローガンはすぐ自分の部屋に戻っていった。
そしてジョセフがそれと同時に寝室のドアを開ける。
ジョセフ「おはようサラ...。」
少しぼーっとしていたサラは正気に戻る
サラ「あ、え、あ、おはよう。今朝ごはん作るわね」
少しアタフタしながら立ち上がりアタフタしながらキッチンへ向かいエプロンを身につける。
朝食後
朝ごはんが終わり、ジョセフは盾を専用のバッグへ収納し、キャプテン用のスーツをアタッシュケースに入れた。そしてデイリービューグル新聞社のスーツを着て、仕事へ向かう。
一方スティーブは部屋で勉強中。
デイリービューグル本社
ジョセフのデスクには資料が多く。これらをここの上司のジェイ・ジョナ・ジェイムソンに提出し審査が通れば印刷し新聞を発行する。主にこの仕事で山々だが、ジョセフのデスクのカドには小さなミニラジオがあった。それは事件などのとき、すぐ情報を得るために置いてある。そして内側の胸ポケットにはトランシーバを装備している。少しの膨らみでバレそうになるが、なんとか嘘をつき乗り切っている。そしてラジオで事件の報道が始まる
ラジオ「そして今入ったニュースです。先ほど銀行で襲撃があったとのことです。今警察が向かっていると思われます」
その報道と同時にトランシーバーから通信が入る。
トランシーバー「キャップ、聞こえるかキャップ!」
ジョセフ「あぁ、聞こえる」
少し小声気味に返事をする
トランシーバー「強盗だ。駆けつけてくれ」
キャップ「わかった、今すぐ行く」
そして上司のジェイムソンのところへ行く。
ジョセフ「すみませんジェイムソンさん」
ジェイムソン「なんだねジョセフくん」
ジェセフ「すみません、別の用事ができてしまって」
ジェイムソン「それはなんだね!」
ジェセフ「その、妻の第2子の出産というか」
なんとか絞り出した嘘がジェイムソンに効くか心配だったが..。
ジェイムソン「そうか!なら早く行ってこい!ただし来月の分の新聞が印刷できるようにしておけ」
ジョセフ「ありがとうございます!」
お辞儀をして荷物を持ち、駆け出して行く。キャプテン・アメリカのスーツに着替え、盾を背負う。そして外に用意していたバイクにエンジンをかけ、走り出す。
銀行に向かい道中、後ろからパトカーのサイレンが鳴り響く
そしてスピーカーからキャップに向かって馴染みのある声が聞こえてくる
サム「聞こえるかキャップ!サムだ!」
キャップは少し笑い、バイクを少し減速させる
パトカーはそれを追い越す。追い越し際に警察であるサムはキャップに少し調子者のようにキャップを煽る。
サム「左から失礼。フッ」
そう言って距離を取り追い越していく
キャップ「あの野郎..。へッ」
少し呆れたように笑い、乗ってやるよと言わんばかりにバイクのスピードを上げる。50mあった距離がパトカーとバイクは並走した。
キャップ「調子乗ったな?」
少しイジるように言うキャップだが
サム「そんなことないさ。そっちこそ調子乗ったんじゃないのか?」
サムは並走しながらイジり返す
キャップ「乗せられただけだ」
サム「強がんなよ」
キャップ「そっちこそ」
二人は仕事上のパートナー的存在だ。ジョセフとして関わったことは一回しかないが、キャップとサムのタッグは最高のコンビネーションだと噂だ。
銀行前
そして銀行前、強盗たちは立てこもりをしている。警察は周囲を囲い、ピストルを構えている。
しかしキャップは銀行につきバイクを降りるなり警察に話しかける。
キャップ「立てこもりか?」
警察「えぇ。」
そしてしまってるドアを見るなり背中の盾を華麗に投げてドアを突き破る。
強盗「おまえは!?」
それに驚いた強盗たちはキャップを見るなり驚く」
キャップ「私を知らないから名乗っておこう。」
そうして帰ってきた盾を構える
「キャプテン・アメリカだ」
END