毎朝君の為にコーヒーを淹れようか
第5話 / 全5話 · 762字 · 約2分
「お疲れ様、シャーシロ」
コト、顔の横に何かが置かれる。
香りからしてココアだろう。
「…ありがとう。だがなぜココア…」
「今の時間にコーヒー飲んだら眠れなくなるだろ」
「…むしろ俺はカフェインがほしいんだが」
顔を上げると、大也もココアを飲んでいた。
シャワーを浴びてきたのだろう、タオルを肩にかけている。
「俺はシャーシロに無理してほしくないんだけどな」
「…別に、無理はしてない」
「3徹目だろ、今日」
「…」
いや、少し本業が立て込んだだけで。
むしろ久しぶりにガレージに来れたんだから、もう少し作業を進めたい…
「客間を整えてくる。…いっそあそこはシャーシロの部屋にするか」
「は?いやいや、なにもそこまでしなくても」
「なら普段からちゃんと寝るようにするんだな」
…行ってしまった
あの状態の大也はどうやったって考えを変えない。
「…はぁ」
しょうがない、諦めてシャワーを浴びよう。
「おはよう、シャーシロ。…寝ぐせついてるぞ」
「…おはよう」
熟睡してしまった…
「コーヒー、飲むか?」
「…あぁ」
久しぶりに、こんなしっかり寝たな…
「大也ー!おっはよー!あ!シャーシロ!泊ってたのか!」
「ブンドリオ…おはよう」
大也のくれたコーヒーを飲みながら答える。
…また新しく豆買ったな、アイツ
「この豆好みだろ?」
「…確かに好みではあるが、買いすぎじゃないか」
「はは、悪い悪い。シャーシロが喜んでくれるかと思ってな。」
…ずるいんだよ、お前は…
「君が毎晩ちゃんと寝てくれるなら、朝は毎日俺がコーヒーを淹れようか」
お前はまた魅力的な提案を…
「…はぁ…わかった、寝ればいいんだろ寝れば」
「わかってくれたか」
満足そうだな…