ありのまま
蓮翔

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七話

第9話 / 全15話 · 1,438字 · 約3分
−−望愛視点−−
 『いいよ、遊ぼっか』。そう柊真から返事が来て、週末になった。莉音の双子の玲音くんも誘ったら喜んで来てくれて、玲音くんも一緒に遊ぶことになった。柊真とは初めましてだと思うけど、私たちとは何度か会っている。
「今日は誘ってくださって、ありがとうございます!」
「え、全然いいよ! 莉音の弟って言っても、同い年なんだし、タメでいこ!」
「あ、うん! ありがとう!」
 玲音くんって、ほんとにいい子で、可愛くていいな〜。莉音が羨ましい。
「一緒に来てくれてありがとね、玲音」
「ううん、莉音もありがと! 誘ってくれて」
「お…私たちも一緒に遊びたかったんだもん。こちらこそだよ!」
 美桜が俺と言いかけて直していた。まぁ、私たちと一緒でも、他の人がいるからな…。美桜が少しでも自分らしくいられるように、二人に話せたらいいな。まぁ、話すかどうかは美桜自身の判断だけど。
「そういえば、今日は公園集合って言われてきたけど、何するの?」
「よくぞ聞いてくれました! さすが柊真! えっとねー、今日は、神様を呼んでみたいと思います!!」
「……はい?」
「もー、みんなして同じこと言わなくてもっ!」
「…ふぅ、望愛のこのノリはいつものことだから良いとして…。それって、どうやるの?」
「さすが美桜、わかってるぅ! ちゃんと調べてきたんだよ! あ、でも部屋でやった方がいいかも。誰の家にする〜?」
「あんまり家に人いない方がいいんじゃない?」
「確かに。じゃあ、僕と莉音の家はやめといた方がいいね」
「私の家は、普段来ない人とか来たら親がびっくりしちゃうかもだし、やめときたいかな」
「俺も……」
 まぁ、そんなこんなで私の家に決まった。今からみんなに神様の呼び方を説明する。
「じゃあ、今から説明するね。
 まず、みんながそれぞれ一番惹かれる色のペンを持って。そしたら今私が配った紙に、名前を書いて」
 美桜は水色、莉音はオレンジ色、玲音くんは黄色、柊真は紫色、私は黒色を持って、今配った紙に名前を書いている。
「そしたら、みんなで唱えるの。『神様、私の色を認めてください』って」
「神様、俺の色を認めてください」
「神様、あたしの色を認めてください」
「神様、僕の色を認めてください」
「神様、私の色を認めてください」
「神様、俺の色を認めてください」
「「「「「……」」」」」
「や、やっぱり無理だよね〜。ごめん、こんな遊びに付き合わせちゃって…」
「やあ、みんな。君たちの叫びを聞いてここにきたよ。ぼくは神様。好きに呼んでよ」
「え……」
「てことは、成功したってこと!?」
「ん? どうしたの、望愛。君たちは今、何かしてたの?」
「え? だって今、私たちが神様を呼ぶ儀式みたいなのしてたから来てくれたんじゃないの?」
「そんなことしていたんだね。でも、残念ながら違うよ。ぼくは君たちの『心の叫び』を聴いてここに来た」
「心の叫び…?」
「まぁ、わからなくても大丈夫。とりあえず、ぼくは君たち一人一人に呼ばれて来た。これからしばらく君と一緒に過ごさせてもらうよ」
「君…?」
 美桜が不思議そうに呟いた。残念ながら、私にも意味がわからなかった。
「うん、君。ぼくは神様だから。みんなと一緒に過ごすことができる。だから、これからよろしくね。美桜。莉音。望愛。玲音。柊真。それと…君も」
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