プロローグ「未幸福だから」中編
第3話 / 全4話 · 453字 · 約1分
それにしても私は転生後でも一人親で母と二人暮らししているらしい。どうやら父とは離婚して母と一緒に行ったそう。
最初の頃は習慣の違いにおどいていた私でも三ヶ月経つうちにココ、「セイデストタウン」での暮らしに慣れてきた。
でもこのことだけは変わらなかった。
それはーーーーーーーー。
『未幸福』だということ。
転生してから四年が経ったある日の出来事だった。
テレビに映っていたのはいつものように見ていた番組ではなく、焦った顔で原稿を持ち、早口ながらに電気をつけたスタジオで喋るアナウンサーだけだった。
「たっ…ただいまフラピウスワールドのメレスティアブロックの『セイデストタウン』でB級に匹敵するデビルモンスターが発生しましたっ!!近くにお住まいのお方は今すぐに。今すぐに避難して下さい!繰り返します!ーー」
外からは近所の人の焦った大声が聞こえる。そんなに大事なのだろうか。私はこの時はわからなかった。
この時逃げなかったせいで大切なものを失ってしまうとはーー。