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結婚式場 1

第3話 / 全6話 · 526字 · 約2分
   翌日。
私はとある結婚式に招かれていた。
伯爵家の結婚式で、小さなものだった。
原則、この国では貴族の結婚式は、王族に近い貴族ほど呼ばれる。
そして、公爵家の私たちも呼ばれた、そういう訳である。
まあ私達はほぼ親しい貴族の結婚式にしか行かないのだが、今回は行きたがらないお父様、お兄様、妹二人を置いて私とメイド一人で来た。
何故かというと、今回の伯爵の方の結婚は、政略結婚でなく、二人とも一目惚れだから、という理由だ。
これは貴族の乙女には信じられないほど胸に刺さることなのである。
ちなみに、下の位の貴族になるほど、政略結婚率が高い。

「ねえ、シオン、私すごくわくわくしてるのですわ! もう、出会いの話を聞くのが楽しみなの!」

結婚式が始まるまでは、それを目当てに来たご令嬢達がキャアキャアと騒いでいる。
ちなみに、シオンとは私と着いてきたメイドである。

「そうなんで……」
「シオン、二人とも一目惚れだって言う話は聞きました?」
「はい、何度か……」
「しかも、会ったところが何と、街!? もうこれは運命的ですわ……」

私は胸の前で手を合わせて言った。

「では、これより結婚式を始めます」
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