結婚式場 2
第4話 / 全6話 · 695字 · 約2分
まあ、その「出会いから結婚まで」を簡単に要約するとこうだった。
伯爵夫人がまだ令嬢だった頃、今の伯爵 元子爵は街で迷っていた伯爵夫人を家まで連れ帰った。
「あの……お名前は?」
伯爵夫人に気に入られた彼は、週二のペースで屋敷へ通っていた。
そうしてお互いを知る内に、恋に落ちてプロポーズした。
(羨ましいですわ……。そんな好きな方と一緒に結婚できるなんて!)
私はほっぺを押さえた。
感激である。
私も15歳、恋する年頃だ。
結婚式も終わり、私はベランダ席へ荷物を置くと、スタタタタ と伯爵夫人の元へ駆けていった。
私は公爵令嬢、彼らは伯爵家。少しの無礼なら許される。
私はくいくいっと夫人のウェンディングドレスを引っ張った。
「あら……? メレフィーヌ公爵令嬢ではないですか!」
「伯爵夫人、ご結婚おめでとうございますわ!」
「ありがとうございます、メレフィーヌ令嬢」
「ああ、メレフィーヌなんて長ったらしい名前は嫌いなの。メレシーと呼んで頂きたいわ。さて、私は奥様と伯爵様の純愛を聞いて感銘を受けましたの。私もそんな素晴らしい結婚が出来ると良いわ……。それだけでございますわ」
私の長文に気圧されたのか、伯爵夫人は少し戸惑っているようにも見える。
「で、ではメレシー令嬢は誰か好きなお方でもいるのですか?」
「私の好きな人ですの? 儚げな青い瞳に淡いグリーンの髪の毛、そして少し腹筋が割れていて、私ぐらいなら楽々担げるような方がいいわ。勿論むきむき過ぎるのはNGですが」